なまはげモニュメント施工の足あと

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なまはげモニュメント施工の足あと

なまはげ立像建設を振り返って
現場代理人インタビュー
藤田建設株式会社 建設課(現在 メンテナンス課) 加賀谷 伸

男鹿市を象徴する『なまはげ』。市に入り直ぐの場所に建設されると言うことで、人々を出迎えるイメージで赤鬼の目線、人々を見送るイメージで青鬼の目線をそれぞれ調整して配置・施工しました。
工事当時より話題となった現場でしたので、今も一番心に残っている現場となっております。
加賀谷 伸
工場製作
1.模型製作
  • 図面に基づき1/20サイズで木等を使用し骨組みを作ります。
  • 骨組みに油粘土を付け彫刻して製作します。
  • 完成した粘土模型をシリコンゴムで型取りを行います。
  • シリコンゴム型に樹脂を塗布しガラスマットを貼り付け成型します。
  • 成型した模型をやすり等で仕上げて着色し1/20サイズの模型の完成です。
1/20サイズ
模型の完成
2.原形製作
  • 1/20模型を輪切りにします。
  • 底部から輪切りにした模型、図面に基づき原形製作を行います。
  • 縦・180cm、横90cm、厚さ40cmの発砲スチロールを接着剤を使用して積み上げます。
  • 積み上げた発砲スチロールを熱線、のこぎり、包丁等で彫刻し成型して行きます。
原形製作
3.メス型製作
  • 彫刻された原形の表面に発砲スチロールを溶かさない樹脂を塗布して行きます。(専用樹脂使用)
  • 硬化した専用樹脂の上に一般の樹脂材を使用して細部の表情をつけて行きます。
  • 表面を仕上げた原形の上にノロ状のセメントを吹き付けて固めます。
  • セメントが硬化したら離型剤を刷毛で塗り込んで行きます。
  • 離型処理されたら樹脂を塗布して完全硬化させます。
  • 完全硬化した樹脂面に同様の樹脂を再度塗布した後にあらかじめ樹脂を含浸させたガラスマットを2枚重ねにし貼り付けて行きます。
    ※この作業を数回繰り返して行きながら、最終的な表情に成型して行きます。
メス型製作1
メス型製作2
4.組立て・仕上げ
分割の状態で成型された製品の端部にでた余分な部分をサンダーでカットして各製品を一体になるように針金等を用いて組み立てます。
出来るだけ大きなサイズまで工場で組み立てました。
パネルとパネルの接合部は裏面からガラスマットに樹脂を含浸させた物で裏貼りして接着します。
接着した整合部の表面は樹脂に混和材を入れてパテ状にした物で仕上げます。
5.塗装
FRP製品に一液浸透性シーラーを塗布し、乾燥してから二液性ウレタン塗料を使用して、スプレーガン・刷毛にて着色します。
ここまでが、工場製作の流れです。いよいよ、現場に搬入して組み立てます。
赤鬼・青鬼頭
赤鬼・青鬼腕
赤鬼の腕
青鬼の胴体
御幣
赤鬼足元の岩
現場工事
1.位置出し
設計図面に基づき設置箇所の位置を確定します。
国道101号線を走行する車からの見え方を考慮して厳選して位置を確定しました。
マル秘情報!
1/20サイズの模型を現地に配置して角度の調整をしました。
位置出し1 位置出し2
2.組み立て工事
設計図面に基づき下地の鉄骨を組み立てます。腕箇所の下地に微妙な角度があり苦労しました。
組み立て工事1 組み立て工事2
京都の製作工場から約1000キロの長旅にて現地に搬入しました。
マル秘情報!
トラックの荷台に「なまはげの顔」とあり至る所で目撃したとの連絡がありました。
搬入1 搬入2
完成した下地鉄骨に搬入したFRPの製品を足元から順に仮固定して行きます。
仮固定1 仮固定2
全体の調整が出来たらアングル・針金等を用いて下地鉄骨とFRPを固定して行きます。
下地鉄骨とFRPを固定1 下地鉄骨とFRPを固定2
接合部の裏面、表面をあらかじめ樹脂を含浸させたガラスマットを貼り付けて接着して行きます。
マル秘情報!
鬼の頭の後ろから中に入れるようにして施工しました。
接合部の接着1 接合部の接着2
接合部の表面は樹脂パテを用いて仕上げます。
仕上げ1 仕上げ2
接合部及び全体に一液製浸透性シーラーを塗布して乾燥してから二液性ウレタン塗料を使用してスプレーガン・刷毛にて仕上げ塗を行いました。
仕上げ塗1 仕上げ塗2
養生を撤去していよいよなまはげのお披露目です。
この頃には足場はまだあるにも拘らず写真撮影をして行く人が沢山いました。
養生撤去1
養生撤去2
養生撤去3
完成
完成1
完成2
完成3
完成4
完成5
完成6